アラスカのツンドラの大地はほとんどがこのような景色だ。北上すればするほど樹木が低くなり枯れている。
更に北上すると樹木はなくなり、短い夏には一面に背の低い草原が広がる。
場所によっては広大な範囲で自然発火による山火事が発生し、道路をまたいで焼けた跡が確認できる。
シベリアやアラスカの大地は1〜2メートル掘ると万年凍土が出てくる。だから石油のパイプラインは地下に埋めることが出来ないらしい。
北極海に出る手前の道路右奥にやや高い台地が見え、この大地の手前の土手が少しずつ崩れているように見えた。土手の斜面には
白い氷が20km以上連なり、その氷が溶けて見えた土手には万年凍土の地層がビデオに写っていた。
じわりじわりと温暖化は極地から取り返しの付かない姿を現し、溶けた万年凍土からは二酸化炭素の21倍と言われる高濃度のメタンガス
が大気中に放出されているのだ。