コールドフットを発った3日目の昼前、標高3,000メートル級の山脈を越えなければならない。この辺りから異常に暖かかった気温
も徐々に下がり初め、風も冷たくなってきた。
写真は峠を越える途中の山道から、今通ってきたダートを振り返って写した一枚だ。谷間や道路脇には雪や氷があるが、本来の
気候ならもっと雪や氷が山を覆っていたに違いない。
それでもこの辺り一帯には雪解けの沼にわく大きな蚊(誰かがアラス蚊と言っていた)が一斉に発生し、5分も立ち止まるなら周囲
1平方メートルに100匹の蚊が集まってくる。この日の昼食も蚊に悩まされて延び延び2時頃の食事となった。