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この計画の中で、準備段階でも実際でも、一番大変だったのはやはりロシアであったし、 |
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今振り返ってみても一番思い出に残っている場所もロシアである。 そしてそこを思い浮 |
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かべる時、私はもう一度このロシア、それもシベリア地方に行ってみたいと思う。 |
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シベリアの人々はとても親切で、私は何度も何度も助けられ、食べ物もご馳走になった。 |
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私は先を急ぐあまりに、その人達に十分な御礼を言っていない気がする。 |
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シベリアでは沢山な貧しい人達も見た。 日本の昔のような気もするし、昔のような風景 |
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も沢山残っていた。 貧しい人達ほど助け合い、私はそういう人たちの温かい心にも触 |
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れる事が出来た。 |
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裕福になればなるほど物欲や金銭欲が脹らみ、物事の善し悪しを後回しに目先の損得 |
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ばかりに走ってしまう。 今の日本社会の中でよく見聞きする。 |
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今の私達の境遇は当たり前なのだろうか? いや、日本人のような生活をしている国民 |
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は、人類のわずか数パーセントに過ぎない。 50パーセントの人達は栄養失調だという。 |
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私たちにはこの数字が信じられない。しかし現実なのだ。 |
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今夜食べられる食事のありがたさを感じ、食物も物も大切にしなければいけない。 |
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そう実感できた時に、何とも思わなかった毎日の平凡な生活の中にこそ、本当の幸せを |
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感じ得る事が出来るに違いない。私は最近そう思う。 |