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| 63歳のオーストリア人と |
シベリアにはこんな綺麗な花畑もある。一面
菜の花畑のようであった。しかし蝶々が異常繁
殖したのか、ものすごい数の蝶々が舞っている。
2時間も走るとヘルメットのスクリーンは蝶々の
死骸で前が見えなくなり、ヘッドライトやシリンダ
ー前面は蝶々の死骸だらけになる。
昼飯に寄ったカフェで、写真のオーストリア人
に出会った。私が声をかけると、喜んで答えて
きた。オーストリアからロシアを通ってモンゴル
へ行くと答えた。更に彼は、ロシアのモスキート
に悩まされていると付け加えた。ロシアの蚊は
耐え難い、バイクから降りるとすごい蚊の大群
が襲ってくる。あらかじめ持っていたネットをか
ぶるが、シャツや靴下の上からでも容赦なく刺
してくる。私の首と腕はいつも赤く腫れていた。
私は彼が若者には見えないので歳を聞くと、
彼は63歳だと答えてくれた。私は"Great"とし
か言えなかったし、バイクに乗って移動してい
る自分が恥ずかしいくらいだった。
私はこのカフェの横に簡単な修理工場を見
つけ、折れていたサイドスタンドのフックの溶接
を頼んだ。年代遅れの大きな溶接機は、なか
なか金属同士をくっ付けてくれなかった。
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