出発地アンカレッジのレンタルショップ「アラスカ
ライダーツアー」のお店にお世話になりました。
アンカレッジからフェアバンクスへのハイウェイ上で
前方に雪を抱いたマッキンリーが見えてきた。
こんな景色は現地でも滅多に見られないと言う。
展望台からマッキンリーの山並みを望む。
世界中を駆けた「FLATTWINCLUB」の文字が
背中の年輪を物語る。
ツーリングの初日はフェアバンクスで宿泊。
先ずはお疲れさまと全員で「乾杯 !!」
北極海から南部へ石油を運ぶパイプラインの断面。
私たちがこれから走る道路はこのパイプラインに沿って
作られた産業道路をひた北極海へ走るのだ。
行く手に横たわって見える大河は、アラスカ最大の
大河ユーコン川だ。
北極海への唯一の道路ダルトンハイウェイを進むと、
北緯66度33分で北極圏へ入る。
写真はそのモニュメントで、私はそのTシャツを着る。
民家もスタンドも無いツンドラの大地に、北極海へ
行くための唯一のベースキャンプが、人口13名の
ここコールドフットなのだ。
北極海に出る手前に3,000メートル級の山脈がある。
この山脈を越す辺りから風が冷たく寒くなってきた。
山脈を越えた原野で知人に偶然遭遇した。
一昨年ユーラシア大陸横断のアドバイスをした
台湾のリーさんだった。彼もまたここへ来ていた。
1,500kmを走って全員無事に北極海へ到着した。
地球温暖化は知っていても、これ程極地に影響が
出ていたとは驚き。5−6年で氷は溶けてしまっていた。
氷の海で泳ぐ計画と度胸は無かったが、この暖かさに
誘われて急遽タオルでフンドシを作ってダイビング !!
北極圏の夏は一日中日が沈まない白夜だ。
夜の12時過ぎに表に出て写真を写してみた。
シベリアでも同じだったが、すごいのは蚊だけではなく
自転車で北極海を目指す人達がいる。
彼らは私たちと違って一日中顔にネットをかぶっている。
北極海までは地平線の彼方へダートが続く。
時々休憩しては全員が無事に来るのを確認する。
休憩でもネットをかぶるかヘルメットは脱げない。
北極海まではこの一本道だけで、どこかに必ずパイプ
ラインは見える。そのために作られた道路なのだ。
広大な大地を走るこのような果てしないダートを
走ってみたいと貴方は思いませんか。
南下して町に近づくと観光客向けのおみやげ屋がある。
写真の角は大きなムース(左下の写真)のだろうか。
現地でも滅多に見ることが出来ないムースが
道路脇の草原に現れた。
通る車が足を止めてその姿をカメラに納めていた。
明日はこのツーリングも7日目の最終日。
前夜は森の中のウッドハウスでバーベキューパーティ。
最終日、この日はタルキートナという町から
飛行機でマッキンリーを遊覧する。
その時間待ちの間に軽い昼食を取る。
マッキンリーから流れる氷河。
この氷河もわずか数年間でかなり小さくなったと言う。
これがデナリ国立公園にそびえるマッキンリーだ。
冒険家植村直己さんはいずこに?
北極海までの1週間のツーリングを終えてフィリップの
店に着くと、隣のハーレーショップのオーナーが出迎え
てくれた。彼も今年日本をツーリングした仲間だ。